GEAR ギア
Snow Gear Collection 2019 Spring DALBELLO 「DRS」シリーズ
2019-05-31 (金) 20:37
カラーリングだけでなく、インナーブーツを一新
フィット感とそれに伴うダイレクトな操作性が向上!
イタリア・アゾロに本社を構える「DALBELLO」。アルペンスキーの本場、イタリアならではのレーシングブーツは高い評価を獲得し、フリースタイル系の種目でも世界で活躍する選手が多く使用するなど、イタリアが誇るスキーブーツのリーディングブランドと言ってもいいだろう。DALBELLOのオンピステにおけるフラッグシップ「DRS」シリーズ。レーシングブーツというカテゴリーではあるが、ワールドカップといったシーンでは「DRS WC(ワールドカップ)」が使用されているので、国内でのレースシーン、そして基礎の上級レベルを中心に使用されているのが「DRS」だ。
19-20シーズン、「DRS」シリーズにて一新されたインナーブーツ。フィット感を高め、最大のパフォーマンスを発揮するため、適切な素材、形状が採用されている
「DBコンプインナーブーツ」採用モデルは
「DRS 140」価格:¥80,000+税 サイズ:22.5~29.5cm フレックス:
「DRS 120」価格:¥70,000+税 サイズ:22.5~29.5cm
「DRS 90LC」価格:¥55,000+税 サイズ:22.5~27.5cm
「DRS 75」価格:¥42,000+税 サイズ:21.5~27.5cm
*いずれも1cm刻み
その「DRS」シリーズ。ブランドカラーでもあるグリーン一色からロアシェル部分が白にデザインチェンジされ、鮮やかなカラーリングに目を奪われがちだが、この白いロアシェルはこれまでよりも若干ソフトな素材が使用され、フィット感と操作性が向上されているという。そして、ニューモデル最大のトピックスは目に見えないところにあるという。それが一新されたインナーブーツだ。
「DRS」シリーズに使用されている「DBコンプインナーブーツ」。フィット感を高め、ダイレクトな操作性を実現するために、各ポイントにおいて素材、形状、位置や厚みなど、フィッティングのすべてにおいてイチから見直され、新たに設計された。シェル全体には昨年モデルから大幅な変更はなされていないが、足に直接ふれるインナーブーツがここまで一新されたということは、ブーツ自体がフルモデルチェンジしたのではないかという錯覚すら感じるかもしれない。
「DALEBELLO」のオンピステ系ブーツの基本デザインコンセプトともいえる「ドライブ&コントロール」。つま先部分には適度なボリュームとスペースを持たせることで快適性を保ち、足首まわり、ヒール部分にはホールド性を高めることでダイレクトなパワー伝達と操作性をサポートするこの機能が、インナーブーツが一新されたことにより相乗効果を生み、その恩恵をさらに感じ取れるようになったのだろう。もちろん、DALBELLOのフィッティングシテステム「MY FIT」による熱成形でのカスタムフィッティングが可能なので、快適性を犠牲にせず、フィット感をさらに高め、そのパフォーマンスを最大限、引き出すことが可能だ。
ジュニアレーサー向け「DRS 75」(写真右)が登場。真ん中のローカフモデルよりもさらに低いカフの設計。「DBコンプインナーブーツ」も採用
そして、今回のインナーブーツの一新は、DALBELLOのブーツデザインにおける基本的な考え方の一環で施されたものではないだろうか。レースにおいても、あるいは基礎といったシーンにおいてもアスリートレベルでのスキーブーツに求められるのはやはり、ダイレクトなパワー伝達と操作性といったところであろう。その根幹となる部分をブラッシュアップすることで、ブーツ全体としての性能アップが図られた来シーズンの「DRS」シリーズ。そのパフォーマンスには期待せずにはいられない。
また、来期のラインナップにはジュニアレーサーに待望の「DRS 75」が登場する。これまでもラインナップの中にあったローカフモデルよりもさらに低いカフの設計となっている。また、ジュニア向けにモールド自体も魂魄に設計されている。21.5cmからの展開となっているが、トップモデルの140、120と同様のインナーブーツも使用されているので、未来のワールドカップレーサーを夢見るジュニアレーサーにとって選択肢が広がることになるだろう。
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