圧倒的な温かさを生み出す厳しいテストと明確な基準
レザーからミトンまでデザインも豊富なラインナップ

　イタリアで生まれたグローブ専門ブランド「LEVEL」。アルペンレースのファンにはその独特なイエローのタイガーデザインでおなじみだろう。しかし、「LEVEL」はアルペンスキーに特化したブランドというわけではない。もともと、ブランドの立ち上げはスノーボードのグローブ開発からスタートしたと聞けば、驚くスキーヤーも多いだろう。1989年の設立というからヨーロッパの老舗ブランドというわけではないが、30年足らずで「LEVEL」はグローブブランドとして世界のトップまで一気に昇りつめた。

（上）他社製品よりも2倍近くの中綿素材を使用し、保温力を高めながらも、柔らかな着け心地と握りやすさを実現
（下左）ボローニャ大学の研究室では、温度、湿度、風を再現する機会で研究と開発が進められている
（右下）実際の雪山を想定した状況下で、右のLEVEL製品は左の他社製品と比較し、保温力において明らかな違いを見せている

　「LEVEL」グローブが世界中で支持を獲得している理由。それは何と言ってもスキーグローブに求められる最大の要素ともいえる“温かさ”だろう。他のブランドとのその決定的な違いは「THRMO-PLUS（サーモプラス）」という「LEVEL」独自の断熱、保温のテクノロジーにある。「THEMO-PLUS」テクノロジーは、グローブを設計するにあたり、さまざまな特殊な素材を適切に配置し、優れた断熱、保温性能を最大限に発揮させている。
　「LEVEL」はこの“温かさ”を保証するために、イタリア・ボローニャ大学の研究機関と共同で開発テストを行っている。その開発現場では温度や湿度、風といった雪山で実際に使用される環境を作り出す機械によって“温かさ”がどのように変化していくかなどを徹底的に研究されている。そうした研究、開発過程を経て生み出される「LEVEL」のグローブには“温かさ”に対して、保温力の明確な基準が設けられている。そして、他社の同等モデルと比較し、30%以上も温かいことが実証されているという。こうした明確な基準と開発背景から、その信憑性に疑う余地はないだろう。

男性モデル
（左上）「OFF PISTE」VERY WARM　価格：¥22,800+税　サイズ：S～4XL　カラー：全2色
（中上）「OFF PISTE」トリガータイプ VERY WARM　価格：¥22,800+税　サイズ：S～4XL
カラー：全3色
（右上）「REXFORD」WARM　価格：¥18,500+税　サイズ：S～3XL　カラー：全3色
（左下）「ALASKA」EXTRA WARM　価格：¥21,800+税　サイズ：XS～XXL　カラー：全1色
（中下）「ROVER」WARM　価格：¥14,500+税　サイズ：XS～XXL　カラー：全2色
（右下）「CRUISE」WARM　価格：¥9,800+税　サイズ：S～3XL　カラー：全3色

　この「THERMO-PLUS」は保温力の基準によって3種類の対応温度タイプによって分類される。いちばんの保温力を有する「THERMO-PLUS 5000 EXTRA WARM」は－30℃まで。「THERMO-PLUS 4000 VERY WARM」は－22℃まで。「THERMO-PLUS 3000 WARM」は－17℃まで対応している。ハイシーズンの北海道などを想定するとしても「VERY WARM」で充分に暖かいだろうし、日本国内のスキー場ならば、ほとんどは「WARM」で充分に対応可能だろう。
　これだけの保温性能を確保しているとなると、分厚い、硬いのではないかとイメージしてしまうかもしれないが、その柔らかな着け心地、そしてストックの握りやすさというところは単に保温のみを優先させているわけではない。ラインナップもミトンタイプやレザーなど、さまざまなシーンにマッチする個性溢れるデザインがその品質の高さとの相乗効果で、世界中のスキーヤーに支持を広げた要因といえるだろう。

女性モデル
（左上）「SIBERIAN」WARM　価格：¥13,800+税　サイズXS～M　カラー：全2色
（中上）「ASTRA」WARM　価格：¥12,800+税　サイズ：XXS～ML　カラー：全3色
（右上）「ASTRA」ミトンタイプ WARM　価格：¥12,800+税　サイズ：XXS～ML　カラー：全2色
（左下）「ALPINE」WARM　価格：¥10,800+税　サイズ：XXS～ML　カラー：全2色
（中下）「ALPINE」ミトンタイプ WARM　価格：¥10,800+税　サイズ：XXS～ML
カラー：全1色
（右下）「HERO」WARM　価格：¥8,800+税　サイズ：XXS～ML　カラー：全3色

　なかでもレザータイプは革職人の本場・イタリアらしさを感じさせてくれる。別売りのクリームでメンテナンスすることで、自分だけの独特な風合に仕上げていくというのもレザーの魅力のひとつだろう。
　また、女性モデルはひと際、目を引くデザインのラインナップだ。ヨーロッパの高級リゾートを感じさせる高級感のあるデザインはウェアとのコーディネートにより、スキーへの気持ちを高めてくれるアイテムとなりそうだ。
　優れた断熱、保温性能とデザイン豊富なラインナップ。スキーやブーツ、ウェアにくらべてこれまではちょっと脇役だったけれど、グローブをメインにウェアをコーディネートしていくなんて選択も「LEVEL」であればアリかもしれない。

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