ブーツカスタムフィットの時代にあらためて見直したいインソール選び
日本のトップスキーヤーも使用する信頼の証

　1975年フランスで誕生したインソールメーカー「SIDAS」。その誕生のきっかけとなったのが、砂浜についた足跡からのインスピレーションというからその独創性は興味深い。現在ではランニング、自転車、サッカー、ゴルフ、バスケットボールなどさまざまなジャンルを展開するスポーツ用インソールの総合メーカーであるが、初めて作り出したのはスキー用ということから、今ではそのフィッティング技術で数多くのスキーブランドと技術提携を結んでいる。

カスタムモデルはそれぞれの足型に合わせてオーダーメイドのインソールをつくることが可能

　その「SIDAS」インソール最大の特徴。スキーのみならずインソール作りにあたっての共通したコンセプトといえば“フィット”と“快適”ということになるのではないか。フィットや快適と簡単に言ってしまうのも安易かもしれないが、「SIDAS」ではスキーブーツとのフィット感を高めることで快適な状態をつくりだし、そのことによって自然な足の動き、スキー操作へ導いてくれる。そのため、各モデルともにヒール部分をしっかりとサポートすることで足元を安定させ、同時に土踏まず部分のアーチをサポートすることで、スムーズなパワー伝達を可能にし、筋肉の負担の軽減にもつながっている。そのため、無理に土踏まずの部分にコンプレッションをかけるということや、パワー伝達のためだけに過度に固くするということもない。そして、他のブランドに先駆けてオーダーメイドのカスタムインソールを作りだしたのも「SIDAS」。専用の機械でそれぞれの足型に合わせ熱成形されたモデルは、さらにそのフィット感を高めてくれる。やはりブーツに足をフィットさせることが自然とパフォーマンスを向上させてくれるというのが「SIDAS」インソールの特徴といえるだろう。

SIDASインソールを使用することで、ヒールの安定と効果的なアーチサポートを得られ、ダイレクトなパワー伝達と細かなスキー操作をサポートしてくれる

　スキーに対応したモデルも数多くラインナップされているが、今回オススメしたのが3モデル。1つめは「CUSTOM RACE PRO JP」。スキー用フラッグシップともいえるこのモデルは熱成形によるカスタムモデル。しっかりとしたヒールサポート、カスタムフィットされた足裏感覚はダイレクトパワー伝達や瞬時の細かなスキー操作をサポートしてくれる。アルペンレーサーや技術選などといったアスリート向けのモデル。

（左）「CUSTOM RACE PRO JP」価格：¥12,500+税　つま先の厚み：3.6mm
（中）「WINTER+SLIM」価格：¥8,900+税　つま先の厚み：4.0mm
（右）「WINTER 3D PERFORMANCE」価格：¥5,500+税　つま先の厚み：3.5mm

そして「CUSTOM RACE PRO JP」よりもややソフトで熱成形でも、そのままでも使用できるのが2つめの「WINTER +SLIM」。サポート力などは「CUSTOM RACE PRO JP」と同等レベルなので、こちらもハイパフォーマンスモデルといっていいだろう。そして、その名の通り、幅が細いこのモデルは足のボリュームが小さい方や女性にはフィットしやすい設計となっている。また「WINTER+SLIM」には銀イオン入りの抗菌素材が使用されているため、シーズンを通してアグレッシブに滑りたいスキーヤーには最適ではないか。そして3つめが「WINTER 3D PERFORMANCE」。ソール部分に敷かれたアルミのフィルムが断熱効果を発揮し、保温性に優れた「WINTER 3D PEROFORMANCE」は競技志向というよりもその保温性やフィット感で、1日中快適に滑りたいというスキーヤーにベストな選択となるはず。また、このモデルで「SIDAS」インソールのヒールサポート、アーチサポートといったところを感じるキッカケづくりとなるモデルといってもいいだろう。
　世界のトップシーンで活躍するスキーヤーから趣味としてスキーを楽しむ層まで世界中のスキーヤーをサポートする「SIDAS」。国内においても湯浅直樹、小山陽平、安藤麻、吉岡大輔、武田竜と日本を代表するトップスキーヤーが「SIDAS」を使用しているところからもその信頼性を十分にうかがい知ることができる。
　足とブーツ、そしてスキーを結びつけるインソール。パフォーマンスアップにも楽しく快適にスキーを楽しむのにもちょっとしたきっかけでシーズンは違ったものになるだろう。

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