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Snow Gear Collection 2020 vol.2 ELAN「RIPSTICK」&「ULTRA LIGHT」
2020-10-28 (水) 10:38
オンピステ or オフピステ ジャンルを超えて「AMPHIBIO」テクノロジーの進化は止まらない
超軽量オールラウンドモデルも登場
(上)アウトサイドはロッカー。インサイドはキャンバー構造の「AMPHIBIO」テクノロジー。操作性、グリップ、キレなどを兼ね備えるELANスキーの代名詞
(下)ターン時にいちばん負荷のかかる部分を強化した「CARBON LINE TECHNOLOGY」。軽量化と同時にあらゆる雪質でも安定した滑りを実現
「ELAN」といえば「AMPHIBIO」。もはや「ELAN」の代名詞ともいえる左右非対称テクノロジー。2011年の登場以来、さまざまな変化を積み重ね、昨年、第3世代として登場したモデルは大幅なモデルチェンジが行われた。
その登場以来「AMPHIBIO」テクノロジーの根幹となるのが、スキーのトップとテールの部分、アウトサイドはロッカー、インサイドがキャンバー構造という独特のテクノロジー。ターン時、内脚はロッカーによる扱いやすさ。そして外脚のキャンバー部分はグリップや抜けのよさを生み出してくれる。このテクノロジーは上級者にとっては操作性の良さから、さらにレベルアップした滑りへと。そして初中級者にとってはその扱いやすさから自身でスキーをコントロールした滑りを可能にしてくれる。
やはり「AMPHIBIO」というと、その操作性の良さからオンピステでのオールラウンドモデルという印象が強いが、近年、人気が高まっているのがオフピステモデル「RIPSTICK」だ。「AMPHIBIO」独特の操作性の良さがパウダーはもちろん、さまざまな雪質においてもその効果を発揮し、幅広で浮力を持たせただけというファットスキーにありがちなモデルとは一線を画している。
「RIPSTICK」シリーズラインアップ 上から
「RIPSTICK 96」価格:¥76,000+税 サイズ(R):164(15.1)、172(16.2)、180(18.0)、188(19.5) サイドカット:136-95-110(172cm)
「RIPSTICK 116」価格:¥90,000+税 サイズ(R):177(19.4)、185(20.4)、193(23.3) サイドカット:142-112-129(177cm)
「RIPSTICK 106」価格:¥86,000+税 サイズ(R):164(16.0)、172(17.0)、180(18.1)、188(20.4) サイドカット:143-105-120(172cm)
「RIPSTICK 88」価格:¥70,000+税 サイズ(R):148(13.0)、156(13.7)、164(14.2)、172(15.4)、180(17.0)、188(18.9) サイドカット:130-88-105(172cm)
「RIPSTICK 102 W」価格:¥85,000+税 サイズ(R):154(15.0)、162(15.8)、170(17.0)、178(18.1) サイドカット:138-103-117(162cm)
「RIPSTICK 94 W」価格:¥75,000+税 サイズ(R):154(14.0)、162(15.0)、170(16.2)、178(18.0) サイドカット:133-94-108(162cm)
「RIPSTICK 88 W」価格:¥69,000+税 サイズ(R):146(13.0)、154(13.7)、162(14.2)、170(15.4)、178(17.0) サイドカット:130-88-105(154cm)
センター幅100mm前後のファットスキーでもコントロール性に優れ、スムーズなターンを可能にしてくれるのは「RIPSTICK」に採用されている「CARBON LINE TECHNOLOGY」。スキーの内側、センターからトップにかけて敷かれたカーボンシートは、外脚のインサイドエッジというターン時において、いちばん負荷のかかる部分を強化している。むしろそこを重点的に強化することで他の部分を軽量化。バックカントリーでのハイクアップを伴うオフピステモデルにとって“軽さ”は大きな武器となり、滑走時においても、パウダーでの浮力や幅広のスキーでも取り回しの良さへとつながっている。
そして強化された部分が「AMPHIBIO」との相乗効果により、雪質や斜面に左右されることなく、狙ったラインを思い通りにアグレッシブで安定したターンを可能にしてくれる。そのため、ファットスキーによくある“のっぺり”とした印象ではなく、ビシッと芯が通った滑りができるという印象だという。
やはり「AMPHIBIO」といえばオンピステでのオールラウンドモデル。今シーズン”超軽量”の気になるモデルが登場している。それが「ULTRA LIGHT」シリーズだ。文字通り、この超軽量モデルは、チタンが内蔵された上級モデルでも2,450g(1/2pair ビンディング込)。さらに1,940g(1/2pair ビンディング込)というモデルも登場している。もちろん、ただ軽量にしたというだけでは滑走性能や、バタつきなどに不安を感じるかもしれない。
しかし、この軽量化を可能にしているのが昨年登場した「TRULINE(トゥルーライン)」テクノロジー。オンピステにおけるシャープさ、キレ、グリップといったところを損なうことなく、むしろ効果的に発揮させるために最も必要な箇所を強化し、その他の部分は徹底的に軽量化が図れている。滑走性能と軽量化を両立させた結果、上級者にとっては軽量を活かした切り替え動作の素早さ。初中級レベルのスキーヤーにとっては扱いやすさといったところが強く感じられるモデルに仕上がっている。
「ULTRA LIGHT」シリーズラインナップ 上から
「AMPHIBIO S8 PS」価格:¥72,000+税 サイズ(R):152(11.5)、160(13.9)、168(14.4)、176(16.0) サイドカット:127-76-104(168cm)
「AMPHIBIO STi」価格:¥72,000+税 サイズ(R):152(11.5)、160(13.9)、168(14.4)、176(16.0) サイドカット:127-76-104(160cm)
「INSOMNIA S LS」価格:¥70,000+税 サイズ(R):144(10.1)、150(11.5)、158(13.9)、166(14.4) サイドカット:127-76-104(158cm)
「WILDCAT 76」価格:¥70,000+税 サイズ(R):144(10.1)、150(11.5)、158(13.9)、166(14.4) サイドカット:127-76-104(150cm)
「RIP STICK」の「CARBON LINE TECHNOLOGY」。「ULTRA LIGHT」の「TRULINE」ともに共通しているのは軽量化と高い次元への滑走性能。そのために、それぞれのモデルにおいて最適な形で、強化させるところはしっかりと。その分、他の部分は徹底的に軽量化が図られている。このような独自性のある発想力とそれを実現する技術が「ELAN」らしさをじゅうぶんに表現しているといっていいだろう。
オンピステ、オフピステどちらのシーンでも思い通りのターンを可能にし、いつもよりアグレッシブなスキーへと導いてくれる「RIP STICK」そして「ULTRA LIGHT」。どちらの志向で選んでも、そのテクノロジーは自然と大きな助けとなってくれるはず。難しいテクノロジーは頭で考えるのではなく、カラダで、そしてターンで感じることができれば、それだけでスキーがさらに楽しくなるだろう。
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