軽量化 操作性がグレードアップしフルモデルチェンジ
CURV独特のトリプルラディウス設計はあらゆるターンを可能に
レベルに合わせて最適なモデルが選べるラインナップ

　2017-18シーズンにデビューした「FISCHER（フィッシャー）」のオールラウンドモデル「CURV（カーブ）」シリーズ。開発にはミハエル・フォン・グリュニゲンなどアルペンワールドカップで活躍したレジェンドが名を連ね、彼らがゲレンデを楽しむためにつくられたスキーが「CURV」シリーズ。オールラウンドモデルといいながらも、元ワールドカップレーサーたちが楽しむスキーということで、レーシングモデルさながらのハイスペックなモデルとして上級者には多くのファンを獲得した。
　その「CURV」シリーズが2021-22ニューモデルでは大幅なモデルチェンジが図られる。やはり元ワールドカップレーサーが開発したモデルということもあり、彼らが乗って楽しいということは、それだけ強いスキーであったという面もあった。しかし、ニューモデルの「CURV」シリーズは、軽量化であったり、扱いやすさといったところが際立つ一般スキーヤーでも満足のオールラウンドモデルに仕上がっているという。

トップモデルに使用されるプレートや最適なチタニウムの配置などスキーの走りといったところを犠牲にすることなく軽量化と操作性の向上が図られた「THE CURV」はハイスペックなオールラウンドスキーとして新たに生まれ変わる

「CURV」シリーズ独特の“トリプルラディウス”構造
レーシングモデルのパフォーマンスにオールラウンドモデルの操作性、多様性を組み合わせた「CURV」シリーズ。それを表現しているのは、その独特の構造にある。トップとテールはショート系のラディウス。センター部分はロング系のラディウスによって構成される「トリプルラディウス」と呼ばれるその構造。この独特な構造により、ターンの導入部分ではクイックに。荷重のかかる中盤では安定感。そしてターンの後半ではキレ、抜けのよさといったところを実現している。これが「CURV」シリーズの最大の魅力といってもいいだろう。これらの効果によって「CURV」シリーズはターンサイズにとらわれることなく、自由自在に自分の思い描くターン描くことが可能となっている。

（上）「THE CURV」 ¥170,500（税込）　サイズ（R）：164、171、178cm（16.5m）　サイドカット：118-70-101mm
（中）「THE CURV DTX」 ¥140,800（税込）　サイズ：157、164、171cm（15.5m）　サイドカット：117-70-100mm
（下）「THE CURV DTI」 ¥110,000（税込）　サイズ：150、157、164（13m）、171cm　サイドカット：120-70-102mm

レベルによって最適なモデル選択
ラインナップはシンプルに3モデル。上位機種から「THE CURV」。レーシングモデルなどトップ機種に使用されている「M/Oプレート」を搭載し、ビンディング部分に配置された「カーボンブリッジ」はハイスピードでも高次元のグリップ力を発揮。「ダイアゴラップ」という芯材のウッドをカーボン素材で包みこむテクノロジーは軽量化のみならず、しなりと強さを兼ね備えることにつながり、こういったところが、幅広いスキーヤーにとって操作性のよさといったところを強く感じられる要因となっている。また、トップモデルでも使用されている「シェイプドチタニウム」との相乗効果によって、最適なトーションバランスと安定したコントロール性能を引き出すことを可能にしている。シリーズのフラッグシップとなるその名も「THE CURV」はエキスパート向けのオールラウンドスキーといえそうだ。「THE CURV」よりも幅広いスキーヤーをターゲットにしているのが「CURV DTX」。プレートも柔らかく軽量な「M-TRACK」が採用されているため、スピード感を楽しむというよりも軽快な操作性を楽しむモデルということだろう。そしてシリーズでいちばんライトな仕上がりとなっているのが「CURV DTI」。サイズも150cmからラインナップされ、スキー自体も柔らかく設計されているので、小柄であったり脚力のないスキーヤーでもカービングを楽しむことができるモデルとなっている。
　
　ワールドカップレーサーが楽しむためのスキーとして開発された「CURV」シリーズ。レーシングのスピリットはそのままにオールラウンドモデルとしてあらゆるスキーヤーにもその思いが感じられるラインナップとなっている。ゲレンデを自由自在に疾走する楽しみを与えてくれる「CURV」シリーズがこれからのオールランドスキーの新基準となっていきそうだ。

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