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視界をクリアに!とは!? ゴーグル(レンズ)の選び方最前線2018 vol.3
2018-05-15 (火) 9:48
さまざまな天候下でのベストチョイス POC 「CLARITY」&まとめ
アルペンワールドカップなど、レーシングのシーンにおいて確固たる地位を築いてきたPOC。だが近年では、バックカントリー、フリーライドといったシーンにおいても特化したモデルがラインナップされ、その軽量感や安全性に愛用者は多い。シンプルかつ、個性的なフォルムは一見しただけでもPOCと認識できるデザインはブランドの代名詞と言ってもいいだろう。デザインのみならず、技術面でも他ブランドとは一線を画すPOC。ヘルメットでは「SPIN」という独自の衝撃保護システムを導入し、アスリートから一般レベルまで高い支持を得ている。
そのPOCが送り出しているハイコントラストレンズが「CLARITY」。大きな特徴は、晴天、薄曇り、曇天といった3つのコンディションにおいて、それぞれに特化したベストなレンズのバリエーションを選択できること。開発には、レンズ界のZEISS社と共同によって生み出された独自のレンズとなっている。上述、3つの天候(晴天、薄曇り、曇天)の中で、それぞれに応じて、いかにコントラストを高め、鮮明に対象物を捉えることができるかが主眼におかれた。テストにはワールドカップで活躍する世界トップレーサーも協力し、科学的な根拠に加えて、実際の滑走と彼らが体験している極限の状況から、さまざまなフィードバックを得て、総合的に開発。ワールドカップで活躍する選手による、世界最高峰のテスト環境が用意できるのもPOCならではの強みと言ってもいいだろう。
POCニューモデルのヘルメット「OBEX SPIN」
日本人の頭の形状にも合いやすい設計となっている
さらにPOCではヘルメットのニューモデルに日本人の頭の形状に合いやすいモデル「OBEX SPIN」が登場する。正式にアジアンフィットというわけではないが、アジア市場におけるニーズを考慮して設計、デザインされており、すでに試着をしたスキーヤーからも高評価を得ているという。フィット感、曇り防止等の面からも同ブランドが望ましいゴーグルとヘルメット。こういった観点からもPOCを選ぶという選択肢の幅ができるかもしれない。
ゴーグル(レンズ)選び最前線2018まとめ
昨シーズンくらいから、ゴーグルブランドの共通のトピックスとして挙げられるのがハイコントラストにフォーカスしたレンズ。今回はその中からGIRO、SMITH、POCといった3ブランドをピックアップ。どれも独自の開発とその技術力には目を見張るものがあるが、甲乙をつけるというのは根本的に間違っているだろう。人(眼)の数だけ、モノの見え方、光の捉え方、色の認識には違いがあるとの事なので、誰かがA社が優れているといっても、B社の方が見えやすいと感じるかもしれない。それは決して間違いではないであろう。ただし、各社ともに幅広い層を想定し、開発、そして商品化となっているため、どれか自分の眼に合ったレンズに出会えるのではないだろうか。今年もまた早期受注会が目前に迫ってきた。各ブランド同時に試着できる絶好の機会なので、いろいろと試してもらいたい。板やブーツだけでなく、パフォーマンスアップの近道はレンズ選びにあるのかもしれない。