GEAR ギア
Snow Gear Collection 2018-19 VÖLKL 「RACETIGER SC/SRC DEMO」
2018-10-15 (月) 12:02
操作性と軽量感
オンピステでの疾走感を思う存分に味わい尽くせ!
ドイツブランドの「VöLKL(フォルクル)」が、テクニカル志向の強い日本のために特別にランナップしているシリーズが存在する。「RACETIGER DEMO」と呼ばれるオンピステ向けのシリーズだ。昨年まで「PLATINUM」という名称で親しまれてきたが、今シーズン、がらりとモデルチェンジを果たした。デモンストレーター達の活躍から、どうしても技術選といったコンペティションなイメージの強い「RACETIGER DEMO」シリーズであるが、競技向けのようなハードスペックではなく、それでもカービングにおける“キレ”や“疾走感”を存分に味わうことのできるモデルがある。それが「RACETIGER DEMO」シリーズの「SC」と「SRC」だ。共通するのは、その形状。2モデルともにトップ部分がロッカー形状となっており、ターン導入時にスムーズなライン取りを可能にしてくれる。テール部分はフラットなので、ズルズルとスライドすることもなく、ターン後半まできれいなカービングターンを描くことができるであろう。
「SC」「SRC」ともにトップ部分はロッカー形状。ターン導入時のスムーズさが特徴。また、「SC」(下)には振動吸収機能を持つ「UVO」が搭載されている
「SC」には、振動吸収機能を持つ「UVO(ウフォ)」が搭載されている。元々、軽量感と操作性の良さを感じられるモデルであるが、「UVO」によって、ちょっと荒れた斜面においても、その操作性を損ねることなく、板の取り回しが可能となり、スムーズなターンを実現してくれるだろう。今シーズンは加えて、155cmもラインナップされており、女性、小柄な体形のスキーヤーには朗報となっている。
「SRC」では、「SC」と同様に、軽量感と操作性に優れたモデル。“キレる”“ズラす”のちょうどいいところを味わうことができる。言うなれば、とても素直なスキーといったところか。コンペティションモデルのような身体への負荷も少なく、シニア層にもオススメのモデルと言えそうだ。また、この“素直”な部分を感じやすいモデルなので、初中級からもう1歩、レベルアップしたいというスキーヤーにもオススメかもしれない。
(上)「RACETIGER SC DEMO」価格:¥115,000+税 サイズ(R):155(12.2)160(13.1)165(14.0)サイドカット:122-72-105
(下)「RACETIGER SRC DEMO」価格:¥95,000+税 サイズ(R):153(12.4)158(13.4)163(14.3)168(15.3)サイドカット:122-73-103
「RACETIGER DEMO」シリーズの中でも、「GS」「SL」「SX」「MX」といったモデルに目を奪われがちであるが、「SC」「SRC」が決して下位モデルという位置づけではない。コンペティションにおけるショート、オールラウンドといったところの専用機種があるように、それぞれの用途や志向に合わせてラインナップされているのが「RACETIGER DEMO」シリーズだ。技術選や検定を目指しているわけでもないけど、ゲレンデを気持ちよくカービングターンしたい。オンピステでの疾走感を味わいたい。といったスキーヤーにも今シーズン、「SC」「SRC」という選択もおもしろいかもしれない。
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