GEAR ギア
Snow Gear Collection 2018-19 ATOMIC 「REDSTER X」シリーズ
2018-11-13 (火) 13:48
緑のREDSTER現る!
アスリート仕様のオンピステ・ハイパフォーマンスモデル
アルペンワールドカップにおける絶対王者マルセル・ヒルシャー。その強さの象徴ともいえるのがATOMICの「REDSTER」。ブランドカラーでもあるその赤い戦闘機は同時に強さ、そして速さの象徴でもある。その「REDSTER」シリーズに今シーズン、“緑”が加わった。
「REDSTER X」シリーズという名前の緑のREDSTER。もちろんレース用の板ではなく、また国内の基礎シーンで使用されている「REDSTER i」シリーズとも異なる。それではこの“緑のREDSTER”とは一体何であろうか。
ATOMIC「REDSTER」の象徴ともいえる「SERVOTEC」構造。
ターン時、スキーをたわませることで黄色い部分の圧縮されていたエストラマーにかかる圧力が緩和され、ロッドを引き、スキーの柔軟性をサポートしてくれる
「REDSTER X」シリーズ、もちろんREDSTERの名前を冠しているだけあって、そのコンセプトの中心となるのは“スピード”。しかし、そのスピードとはアルペンレースのようにコンマ1秒を競うものではなく、スピードそのものを楽しむことにあるという。そのため、サイドカットもスラロームとGSを組み合わせたような特殊な「マルチラディウスカット」が採用されている。このことにより、ロング、ショートといったターンサイズが板によって縛られることなく、この1台でどちらも軽快にスピード感あふれるターンを実現してくれるという。
(上)「REDSTER X9」価格:¥139,000+税 サイズ(R):169(14,6)175(15,4)181(16,2) サイドカット:114-65,5-99,5(175cm)
(中)「REDSTER X7」価格:¥96,000+税 サイズ(R):156(13,3)163(14)168(15,2)175(16,2) サイドカット:114,5-70-101,5(168cm)
(下)「REDSTER X5」価格:¥76,000+税 サイズ(R):149(11)156(12)163(13)170(14) サイドカット:121,5-71-104(163cm)
そしてトップモデルの「REDSTER X9」にはREDSTER、そしてATOMICの象徴ともいえる「SERVOTEC(サーボテック)」が搭載されている。そもそも「SERVOTEC」とは、ビンディングのトゥーピースの下からスキーのトップ部分にかけて設置されたロッド。プレートとの接合部分には高い伸縮性をもつエストラマーが圧縮された状態で配置されている。ターン時、スキーをたわませることにより、ロッドがセンター方向に引っ張られる力が発生。その力がスキーのたわみを正確にコントロールすることを可能にしてくれるシステムだ。そして正確なコントロールはさらなるスピードへと相乗効果を生むことになる。元々はアルペンレースで勝つために開発されたシステムであったが、競技にとらわれず、ゲレンデを疾走するという、むしろスキーというスポーツの本質を楽しむことができるのが「REDSTER X」シリーズなのかもしれない。
メインキャラクターにはワールドカップ、オリンピックも制したベンジャミン・ライヒがその姿を見せている。引退後もなお、そのスピード感あふれる滑りを楽しんでいる姿に、このモデルが訴えたい全てが集約されているように思えてくる。もちろん、トップモデルのX9以外にも初中級でもその疾走感を味わうことができるX7、X5、CS、MX、SCとラインナップされている。それぞれ吟味することをオススメしたい。
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