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REPORT/COLUMN  レポート/コラム

小野塚彩那 ハーフパイプ競技からの引退を表明

2019-01-28 (月) 4:51

今後は地元、新潟でスキーアカデミーを設立。ハーフパイプの普及と育成へ
そして、FREERIDE WORLD TOURへの本格参戦を表明

 2014年ソチ、2018年平昌と2度にわたってオリンピックに出場し、特に2014年のソチオリンピックではスキー・ハーフパイプにて銅メダルを獲得した小野塚彩那が競技シーンからの引退を表明した。2018年の平昌オリンピック後は進退を明言せず、迎えた今シーズンのナショナルチームからも外れていた。久々にコンペティションのシーンに姿を見せた彼女が選んだ舞台は「FREERIDE WORLD TOUR」であった。本戦への切符をかけて行われた「FREERIDE WORLD QUALIFIER」に出場した小野塚彩那はアルペンや基礎で培ったスキー技術とハーフパイプで磨いたジャンプを見せつけ優勝した。そしてその直後に「X Games」にハーフパイプの選手として出場した。エクストリームスポーツの最高峰の舞台である「X Games」はフリースタイル競技の選手にとってはオリンピックやワールドカップよりも重きが置かれ、出場、そして同大会で優勝することはフリースタイル競技にとっては最高の名誉とも言われている。そして今大会を最後に小野塚彩那はコンペティションから一線を退くことを表明した。最後となったX Games、結果は5位であったが、すでにリザルトは気にするところではなかったのであろう。


小野塚彩那が新たに立ち上げたスキーアカデミー「HIGH FIVES」
世界のトップレベルを知る彼女が何を伝えていくのか、ひじょうに楽しみだ

 気になるのは今後の活動であるが、すでに地元の新潟で「HI FIVES」というスキーアカデミーを立ち上げている。ここをベースにハーフパイプの普及や、育成に努めていくという。しかし、自身がスキーヤーであることは変わらない。「FREERIDE WORLD QUALIFIER」に優勝し、本戦である「FREERIDE WORLD TOUR」へのワイルドカード(主催者推薦枠)を 獲得していた。FWT側としても彼女のようなワールドカップやオリンピックでの実績を兼ね備えたライダーの参戦は思ってもみなかったことなのかもしれない。
 ハーフパイプという競技からは一線を退くが、ひとりのスキーヤーとして活動を終えるわけではない。これからは世界の雪山を舞台にどんな滑りを見せてくれるのか。そして、彼女に憧れる次世代の選手たちに何を伝えていくのか。今後も小野塚彩那というスキーヤーには大いに期待したい。
 
小野塚彩那オフィシャルブログはコチラから
 
小野塚彩那のスキーアカデミー「HIGH FIVES」はコチラから

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