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2021第99回全日本スキー選手権大会アルペン競技 女子SL大会結果&優勝インタビュー
2021-03-04 (木) 0:07
女子SLは向川桜子(秋田ゼロックス)が優勝
2021年3/3(水)「第99回全日本スキー選手権大会アルペン競技女子SL」が開催された。当初は今月末からの開催が予定されていた全日本選手権だが、国内でのファーイーストカップの中止。またロシアでのファーイーストカップの開催スケジュールから急遽、予定が変更された。そのため、ナショナルチーム勢や現在、ヨーロッパで活動する選手の参加が見送られることになった。
女子SL優勝は向川桜子(秋田ゼロックス)。昨シーズンまではナショナルチームとしてワールドカップを主戦場にしていた向川。1本目、2本目ともにトップタイムをたたき出し、その実力差を見せつけるかたちで優勝をかざった。2位には蓮見小奈津(デンソー北海道)3位には前田茉里乃(松本大学)という結果となった。
向川桜子レース後インタビュー
SnowMAP-まずは優勝おめでとうございます。
向川桜子-ありがとうございます。GSでは本当にどうしようかと思いましたが・・・。
SnowMAP-今シーズンは練習環境という面では大変でしたか?
向川桜子-そうですね。大変でしたね。所属先でも海外での活動についてはストップもかかりました。
女子SL2位 蓮見小奈津(デンソー北海道)
SnowMAP-今シーズンは日本国内での活動でしたか?
向川桜子-はい。ヨーロッパにも行ってないです。シーズンスタートは軽井沢からでした。ただ、あれだけ硬いバーンというのは阿寒しかなく、東北も雪がずっと降っていたので、柔らかいバーンでしか練習もしていなかったです。阿寒では12月にあったレースの前走で滑っただけです。ただ、大会前に北海道にはいり、ハードパックでの環境でトレーニングもできたので、感覚は合わせることはできていました。しっかりと滑り込みができたと思います。ただ大会スケジュールが1ヵ月近く早くなったので、調整という面では焦りましたね。
SnowMAP-そのようなシーズンを送られてきた中での全日本選手権というタイトルはかなり意識しましたか?
向川桜子-やはり全日本選手権ですからね。勝ちたいですよね。
女子SL3位 前田茉里乃(松本大学)
SnowMAP-練習環境の影響からなのか、GSでは不本意な成績だったのではないですか?
向川桜子-阿寒に近い環境でのバーンで練習もしたのですが、なかなかあれだけのバーンというのは阿寒以外では難しいところはありますね。
SnowMAP-SLでは見事に優勝ですね?
向川桜子-とりあえず、ひと安心しました。やっぱり、硬いバーンでのレースが好きですね。
SnowMAP-やはり阿寒は世界基準のバーンということでしょうか?
向川桜子-ありがたいですね。昨日は男子のレースが中止になるくらい雪が降ったのですが、コース整備の方々には感謝しかないですね。
SnowMAP-2本ともにトップタイムでしたね?
向川桜子-1本目、2本目ともに冷静に滑ることはできました。1本目は序盤ですこし滑りがかたいところがったのですが、中盤以降はしっかりと攻めることはできました。2本目はコースも荒れてくるかなと思っていたのですが、気にするほどではないと言われたので、しっかりと外脚にのせて、的確に滑ろうと心がけました。
SnowMAP-安藤麻選手が不在での全日本選手権でしたが?
向川桜子-やはり、安藤選手はいまもっと高いレベルで戦っていますし、私も今シーズンはヨーロッパで戦うことができていないため、差が広がってしまったという思いはあります。それでも世界選手権での成績は素直にうれしかったです。日本の女子アルペンレーサーにやる気や希望を与えてくれたと思います。
SnowMAP-来年は北京オリンピックがひかえていますね?
向川桜子-そうですね。もう1年きっていますね。やはり目指すものはそこですね。この後、ロシアでのファーイーストカップもエントリーはしていますが、ポイントもどうなるのか分からないところもあります。ナショナルチームやオリンピックの出場枠についてもまだ分かりませんが、出来るかぎりのことはやっていきたいです!
写真:田中慎一郎
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