REPORT/COLUMN レポート/コラム
北京オリンピック スキーアルペンチーム記者会見
2022-01-24 (月) 18:28
向川桜子 代表内定追加発表
小山陽平、安藤麻ケガからの調整に期待と不安
2022年1/21(金)アルペンスキー北京オリンピック代表選手が会見を行った。会見前にはFIS(国際スキー連盟)による出場枠の再分配の結果、アルペンでは向川桜子(富士フィルムBI秋田スキー部)が追加での出場内定が発表された。
会見にはすでに発表されていた小山陽平(ベネフィット・ワンスキークラブ)、安藤麻(日清医療食品)、浦木健太ヘッドコーチに加え、追加発表となった向川桜子も参加。
小山陽平は初のオリンピック出場について「出場するからには悔いの残らないように攻めきるだけ」「自分のベストを出すことができれば結果はでるということを信じてやる」「今シーズンは今のところ、2レースでポイントを獲得することができたが、目標はあくまで世界一なので、そこから見るとまだ足りない部分がたくさんある。そのあたりをしっかりと埋めていきたいと思います。」と語った。今シーズン好調の要因として、シーズン前の徹底したフィジカル面の強化にあるという。体重も5~6kgの増加し、結果として、スキー操作の安定感が増してきていることが要因ではないかとも語られた。
会場となる中国ではコースの状況も分からず、ぶっつけ本番となるが、雪質についてはファーイーストカップでの経験からドライな雪質になるであろうこと。そして自分は苦手としていないという前向きな意気込みが語られた。
向川桜子からは「今シーズンはオリンピックに出たいという気持ちはあったが、目の前の1戦1戦を大切に戦ってきた」「幼いころテレビで長野オリンピックを見て、オリンピックというもの知ったのはその時でした。それからはそのオリンピックに出場するというは夢であったので、夢はかなうと実感しています」また「出場するからにはしっかりと戦える滑りをみせたいと思う」「自信をもって強気な滑りができれば結果はついてくる」と強い意気込みが語られた。
安藤麻からは2回目となるオリンピック出場について「うれしい気持ちはもちろんあるが、コロナ禍という状況で自分自身がちゃんとスタートできるかという不安もある」2大会目ということについては「前回はオリンピックという舞台と経験するということに重きを置いていたが、今回は結果を求めていきたい」とコメント。心配される腰の状況については「完治しているわけではないが、オリンピックは一発勝負なので、多少の痛みがあっても集中力と、レース本番ではアドレナリンも出るので、そのあたりでカバーしたい」「あまり深刻にならず落ち着いてスタートできれば」と落ち着いた表情でコメント。
浦木健太ヘッドコーチは会見にて小山陽平選手が先日のウェンゲンでのレース時にブーツのフィッティングに問題があり、くるぶし付近に腫れが出ていると発表。先週末のキッツビューエルでのレースにも出場したが、日本へ帰国するという調整スケジュールが組まれている。またチームとしてはまず、なによりもコロナウィルスへの感染予防を大事にしている点。ケガを抱える選手もいるなか、本番まで調子をあげていくように調整スケジュールを組んでいるなど、コロナ禍でのオリンピックへ向けた最後の調整スケジュールや各選手の調子などが語られた。
昨シーズンの世界選手権と同様に一発勝負となるオリンピックでは何が起こるかは分からない。上位進出、そしてメダル獲得へ出場する3選手にできるだけの声援を届けたい。
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