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石井智也 現役引退を発表
2022-06-03 (金) 10:55
2022年6/1(水)アルペンレーサー石井智也(ゴールドウインSC)が引退を発表した。これまでワールドカップ全36戦に出場(GS24戦 SL12戦)。2018年ピョンチャンオリンピクではGS30位、2019年世界選手権ではGS24位と世界を舞台に戦ってきたが、今年行われた北京オリンピックには出場ならず。2021-22シーズンをもって引退という決断にいたった。
ジュニア時代から世界のトップで活躍してきた石井智也であるが、圧巻だったのは2017年から2019年まで全日本選手権でGS3連覇という快挙。苗場でのワールドカップや世界選手権の出場権が争われるレースでの一発勝負に強い滑りは印象的であった。度重なるケガにも悩まされ、また世界で勝負するのであれば、ヨーロッパで勝負しなければならないという思いからプライベートチームとして活動するなど苦労も多い現役生活であったかもしれないが、誰もが認めるトップレーサーであった。
今後は株式会社ゴールウインのスタッフとして「Goldwin」そして「FISCHER」の用具開発などに携わっていくという。
2021-22シーズンでは石井智也、そしてすでに引退を発表した湯浅直樹と世界のトップを知るレーサー2人が引退となった。来シーズンからは、いよいよ小山陽平、加藤聖五といった若手にすべてが委ねられることになる。本当の意味での新時代となる日本アルペンチームの活躍には期待したい。
【石井 智也 プロフィール】
1989年生まれ 北海道出身
ジュニアチーム名門の「かもい岳レーシング」出身。全国中学、インターハイでの優勝経験。2008年スペインで行われた世界ジュニア選手権のSL種目で日本人として3人目の銅メダルを獲得。その後、3度の大怪我から復帰し2017年の全日本選手権GSでは、1本目、スタートから安定した滑りでラップタイム。2本目も完璧な滑りを見せ、2位に1秒以上の差をつけて完全優勝を果たし、2018ピョンチャン五輪出場の切符を手にした。さらに2018年ならびに2019年の全日本選手権大回転種目でも優勝。大会3連覇を達成。
主な実績
2005年 全国中学校スキー大会 GS(大回転) 優勝
2009年 FIS世界ジュニア選手権 SL(回転) 3位入賞
2013年 シュラドミングFIS世界選手権 GS(大回転)予選優勝
2014年 全日本選手権 GS(大回転)優勝
2015年 全日本選手権 GS(大回転)優勝
2018年 ピョンチャン五輪GS(大回転)出場30位
2017年-2019年 全日本選手権 GS(大回転)3連覇
2019年 オーレFIS世界選手権 GS(大回転)24位
2009年-2022年 FISアルペンスキーワールドカップ36戦出場(回転12戦・大回転24戦)
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