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湯浅直樹 ATOMICとマテリアル契約

2018-07-01 (日) 16:54

日本アルペン界のエースはREDSTERという武器を新たにまとい、復活を期す!

 2018年7月1日、湯浅直樹がATOMICとマテリアル契約を結んだとの発表がなされた。皆川賢太郎、佐々木明の後、エースとして日本アルペン界を引っ張り、ワールドカップで奮闘してきた湯浅直樹。しかし、先日、SAJから発表されたナショナルチームのメンバーの中に、それまで当然のようにあったその名前はなかった。平昌オリンピックの後、その去就に注目を集めていたが、長年に渡り無理を重ねてきたその身体はもはや限界に達していたのだろう。4月には膝の手術を行い、現在はリハビリ中であるという。来シーズンに向けては11月のアメリカ遠征から雪上トレーニングをスタートさせ、12月の全日本選手権には出場予定だという。
 ここ数年は度重なるケガに悩まされ、彼本来のポテンシャルを発揮することができずに、不完全燃焼が続いていたことであろう。オリンピックを終え、35歳という年齢を迎え、あらゆる面において、リスタートを切るという意気込みであろうか。
2012年、イタリア、マドンナ・ディ・カンピリオでのワールドカップにおいて、当時、ひどい腰痛に悩まされながらも、鬼気迫る滑りで3位表彰台に上りつめた。あの時見せた、不屈の闘志を持つ湯浅直樹ならば、再び、その姿を世界という舞台で見せてくれることだろう。
「マルセル・ヒルシャーを倒して世界イチになりたい」とコメントしているところから、彼の闘志はまだ燃え続けている。深紅のマテリアルを身にまとった湯浅直樹の滑りを1日でも早く見てみたい!
 ここで少し話はそれるが、Snow MAPのintroムービーをご覧になったことはあるだろうか?
たくさんの選手たちが出てくる中での最後の場面、明らかに病院のエレベーターと思われる中、アスリートと思しき男が「行ってきます!」と言ってその扉が閉じられる。そう、手術室に向かう湯浅直樹である。その扉が開くとき、完全に復活した姿で再び、我々を魅了してくれることを期待したい。

湯浅直樹コメントより
「マルセル・ヒルシャーを倒して世界一になりたい!という気持ちと、これからは今まで自分が世界で経験してきた事や大学院で勉強してきたスキーの歴史について、多くのジュニア達へ伝えて行く活動も行いたい。来シーズン、2019年は世界スキー選手権2020年にはFIS W-CUP苗場大会の開催が決定しており、2022年の中国北京オリンピックも決して遠くありません。明確な目標レースで確実な成績が残せるよう、皆様からも多大なるご支援とご協力をあわせてお願い申し上げます。」

Profile/Result生年月日:1983年4月24日(35歳)
出身地:北海道札幌市

冬季オリンピック
2006年 イタリア・トリノオリンピック – 回転7位
2014年 ロシア・ソチオリンピック – 出場
2018年 韓国・平昌オリンピック – 出場
アルペンスキー世界選手権
2005年 イタリア・ボルミオ – 回転18位
2007年 スウェーデン・オーレ – 回転18位
2009年 フランス・ヴァル=ディゼール – 大回転29位
2011年 ドイツ・ガルミッシュ – 回転6位
2013年 オーストリア・シュラートミング – DNF
2015年 アメリカ・ベイル – DNF
2017年 スイス・サンモリッツ – DNF
FISワールドカップ(10位以内)
2005年12月22日 スロベニア・クランスカ・ゴーラ – 回転7位
2010年1月26日 オーストリア・シュラートミング – 回転8位
2011年1月25日 オーストリア・シュラートミング – 回転10位
2012年1月24日 オーストリア・シュラートミング – 回転5位
2012年2月19日 ブルガリア・バンスコ – 回転5位
2012年12月18日 イタリア・マドンナディカンピリオ – 回転3位
2013年3月10日 スロベニア・クランスカ・ゴーラ – 回転8位
2013年3月17日 スイス・レンツァーハイデ – 回転9位
2014年1月6日 イタリア・ボルミオ – 回転4位
2016年12月11日 フランス・ヴァル=ディゼール – 回転10位
2016年12月22日 イタリア・マドンナディカンピリオ – 回転8位
2017年1月24日 オーストリア・シュラートミング – 回転7位
ヨーロッパカップ
優勝3回、2位4回、3位1回

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