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「ICI石井スポーツ」リブランディングを発表

2018-09-28 (金) 19:29

一新されたロゴ
店舗名も「Mt.(マウント)石井スポーツ」へと変更

 現在、全国で32店舗を展開。スキー、登山の専門店として確固たる地位を築いている「ICI石井スポーツ」から“リブランディング”と称し、ロゴと「Mt.石井スポーツ」という店舗名リニューアルの発表がなされた。


「地球を楽しもう」というキャッチコピーと一新されたロゴ。文字通り、地球と山をイメージさせるデザイン

 長年に渡り、親しまれてきたロゴと「ICI石井スポーツ」という名称。これを一気に変えるという決断には単なる外見だけのリニューアルだけでなく、新たな展開への意味も込められているようだ。これまで専門店として、「敷居が高い」「何を扱っているのか分からない」等の理由から、若年層、ライトなアウトドア層に対してしっかりとアプローチできていないとう問題点も抱えていた。ある店舗では20~30代と40代以上に分け、来客数としては同じくらいであるが、実際の購買率という点では大きな開きがあったという。そして、この層を中心として、現在のアウトドアシーンでは、キャンプやライフスタイルといったエントリー層を中心に賑わいを見せている。今回のリブランディングでは商品、店舗づくりもこのあたりを意識してリニューアルが図られていくという。
 WEBでの展開については、現在、登山、アウトドアの愛好家に広く利用されている「YAMAP」https://yamap.co.jp/と連携し、進められていくという。また、両社の連携はWEBだけにとどまらず、実際のフィールドにおけるイベントも今後、開催していく予定。
WEBと実店舗において、情報発信とプロスタッフ陣による商品知識と経験。その両面の強みを融合させ、ひとりでも多くのアウトドアスポーツを楽しむ人を増やし、そしてサポートしていく。というコンセプトが色濃く打ち出されることになった。


発表会にはパキスタン・シスパーレ未踏峰ルートを登頂し、自身二度目となるピオレドール賞を受賞した登山本店所属のクライマー、平出和也(中央左)とパートナーの中島健郎(中央右)も来場し、トークイベントも行われた。
両者を囲むのは石井スポーツ代表取締役、荒川勉氏(左)とヤマップ代表取締役、春山慶彦氏(右)

 スキーシーンにおいても今後、このような形でいかにエントリー層を増やしていくかというアプローチがなされていくことに期待をしたいが、現在のアルペンや技術選といったトップのカテゴリーにおいても、さらなる普及、強化といったところに今回のリブランディングのいい影響がもたらされるのではないだろうか。現在は、スポーツに限らず、メーカー、ブランドともに“オウンメディア”として、WEB、SNSにて情報発信しているが、そのブランドと周辺情報しか発信されないのも事実である。全国展開する専門店として、さまざまなギア、そして各地域でのフィールド、遊び方などがショップという枠を超えて、発信されていくことに大きく期待したい。

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